『その1分には、行けない。』のメインビジュアル

COMPLETED

その1分には、行けない。

The One Minute Out of Reach

Generative Filmmaking

OVERVIEW

見逃した瞬間に戻ると、見たかった以上のものが待っている。

架空のタイムマシン「KAKERA(仮称)」の発売を告げる広告。発表会の仕様の一行「1995年8月12日 午後10時47分より後なら、いつでも。」を謎として置き、開発者の最初の旅で過去をさかのぼりながら、その1分の意味を明かしていく。

主人公は38歳でタイムマシンを開発した科学者。7歳の夜に見逃した流れ星を見るために、石を首にかけたまま研究を続けてきた。いちばん見たかった火球の1分には行けないが、着いた夜には祖母の願いと、空いっぱいの流星群が待っている。

AZ8 主催コンテスト「タイムマシン発売」応募作。

INTENT

流れ星のかけらを心臓にしたタイムマシンは、心臓が落ちた瞬間より前に戻れない。

見逃した瞬間に戻ると、見たかった以上のものが待っている。祖母から主人公へ、主人公から観る人へ、願いが渡されていく。

WORLD & STORY

2026年から、1995年の夜へ

発売発表会の前夜、開発者は最初の旅に出る。諦めかけた2024年、同僚に問われた2019年、机に向かう2006年をさかのぼり、1995年の白い花畑へ。月明かりの青は、22時46分の火球で金色に変わる。

2026年、発売発表会の舞台にマイクを持って立つ白衣の主人公と、台座の上の光る石。客席には報道陣
2026年、発表会の前夜。星空の見える研究室で、台座に置いた光る石に手を添える主人公
2019年、工具が散らばる研究室の床で試作の円盤の部品を抱えてうつむく主人公と、それを見る同僚の後ろ姿
2006年、星空の窓辺の机で、電気スタンドの明かりの下ノートに惑星の軌道を描く主人公
1995年22時46分、白い花畑で幼い主人公を膝に寝かせた祖母が、夜空を横切る金色の火球を見上げる
1995年22時48分、流星群の下の花畑で、眠る幼い主人公に手を添える祖母と、隣に座る半透明の大人の主人公が空を見上げる

CHARACTER

先に固定した、人と石と機械

7歳・18歳・38歳の主人公、祖母、光る石、タイムマシンを先に1枚ずつ固定し、すべてのシーンの生成で参照にした。石は全年代で同じ形・同じ光り方にした。

主人公(7歳)のキャラクターデザイン
主人公(18歳)のキャラクターデザイン
主人公(38歳)のキャラクターデザイン。全体の画風の基準にした1枚
祖母のキャラクターデザイン
光る石のデザイン。全年代で同じ形・同じ光り方にした
タイムマシン本体のデザインと、人の大きさとの比較

DIRECTING DECISION

挫折を、はっきり見せる

完成の直前、2024年の雨の研究室。機材を箱につめるだけでは静かすぎて挫折が伝わりにくいため、壊した機材の中でうずくまる構図を採用した。(左:没案/右:採用案)

没案:2024年の雨の研究室で、散らかった機材の中に立ちつくす主人公
採用案:2024年の雨の研究室で、壊した機材の中にうずくまる主人公

DIRECTING DECISION

見えない存在として、立ち会う

1995年の夜、光の中から現れる主人公。光る石のペンダントを外して半透明にし、祖母には見えない存在にした。(左:没案/右:採用案)

没案:1995年の花畑で、光の中に光る石のペンダントを着けて立つ主人公を、祖母が見ている
採用案:1995年の花畑で、ペンダントを外し半透明になって光の中から現れた主人公

DIRECTION

発売の年を、現実の「いま」である2026年にした。そこから2024年、2019年、2006年とさかのぼり、1995年の白い花畑へ。挫折の場面は完成の直前に置き、壊した機材の中でうずくまる姿ではっきり見せた。

完成前の研究室にはタイムマシンを描かず、1995年の主人公は半透明にして、祖母には見えない存在にした。画風は、劇場アニメ風の画が既存の作品に似て見えないよう、水彩・絵本調に決めた。

CREDITS

固定したデザインから、一本の広告へ。

企画・ストーリー/ビジュアルディレクション・生成映像制作・音声・音楽・編集:senka -1000華-

主人公(7歳・18歳・38歳)、祖母、石、タイムマシン、場所を固定デザインとして先に決め、すべてのキービジュアルと動画の生成でその画像を参照として渡した。研究室はWorld Labs Marbleで3Dの空間にし、別の向きから描くための下絵に使った。

動画はSeedance 2.0 Miniの480pで試作し、採用した15本だけをTopazで2Kに高画質化した。タイムマシンの声は音程を下げて帯域を絞り、主人公の声と聞き分けられるようにした。発売告知の画面は生成AIを使わず、固定デザインの石の画像と文字から作った。

使用ツール:Codex image_gen、AZ8 / Seedream 5.0 Pro、World Labs Marble、AZ8 / Seedance 2.0 Mini・Seedance 2.0、Topaz Video Enhance(AZ8)、Google Gemini TTS、ElevenLabs Video to Music、DaVinci Resolve

AZ8 主催コンテスト「タイムマシン発売」の投稿ページ

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From concept to world, from world to film.

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