
1. OVERVIEW
食用作物以外の植物が除去される農園で、少女・澪は土手に生えた一株の蕾が咲くのを待つ。除去を担うドローン POLLY-7 は「夕暮れまで」と期限を区切って待つ。咲いた花は母の写真の花とは違っていたが、澪は目の前の一輪を自分の意思で望み、POLLY-7 は除去を永久保留にして花を照らす。
企画の目的は「効率では測れない一輪を、人とロボットが共に大切にする未来を描く」こと(企画書より)。
種別: Re-ROBO AI Short Movie Fess 2026 応募作品
年: 2026
尺: 89.5 秒(1920×1080・24fps)
2. CONCEPT
企画のテーマは、亡き母の好きだった花(花A・青紫)と、目の前に咲いた別の花(花B・クリーム色)の対比。澪は母の写真を大切にしまい、目の前の花を選ぶ。
企画で決めた見せ場:
・母の花束の写真と、目の前の花Bを同じ画面で比べる。
・待つあいだの蕾への関心を、最後の顔から花への視線につなぐ。
・刃が伸びたままの「安全停止」と、永久保留による「完全格納」を見分けられるようにする。
3. WORLD & STORY
画風: 線画とセル塗りの 2D アニメ調。
光: 午後の白い光 → 橙の夕暮れ → 暗い畑の小さな暖色の灯り。
空間: 均一な作物列と土手、道の縁の一株。全カットで同じ地理を保つ。
構図: 遠景・背中・肩越し・手元を基本にし、写真の中の母と終盤の澪の願いでは顔を見せる。
音: 検出・停止・格納・ローター停止・点灯を聞き分けられるようにする。
(以上は企画書の記載)
キャラクターと美術(固定デザイン。全カットの見た目をそろえる基準にした):

澪

澪(正面)

澪(背面)

澪(右側面)

澪(左側面)

POLLY-7(四方向)

花A(母が好きだった花)

花B(澪の前に咲く花)

花Bの蕾

母の写真

ランドセル

食料生産区画と土手

冒頭の雑草
4. VISUAL DEVELOPMENT
澪: 初期案 → 2D の固定デザイン
2026-10-04、2D 調への作り直しを制作者が指示した。澪は初期案 B の衣装・配色をもとに、黒髪の短い二つ結びにした。

澪の初期案 B

2D 化の最初の案(二つ結び)

採用・固定した澪
POLLY-7: 初期案 → 簡略化した 2 ローター
初期案 A をもとに 2D 化し、その後、形を簡略化した。最終的にローターを左右 2 基、脚を前 2 本・後ろ 2 本、腕の先を左右同じ二本爪にそろえた案 03 を採用・固定した。

POLLY-7 の初期案 A

2D 化した案

採用・固定した案 03
美術: 案の比較

母の写真: 最初の案

母の写真: 修正版を採用

花Bの蕾: 最初の案

花Bの蕾: 採用

農園と土手: 最初の案(1)

農園と土手: 最初の案(2)

農園と土手: 採用
3D プリビズ → キービジュアル
Three.js の 3D プリビズでカメラ・配置を決め、その画像を参考にキービジュアル(KV)を作った。
002 の 3D プリビズ

002 の採用した KV
004 の 3D プリビズ

004 の背景

004 の人物を合成した KV
5. CREATIVE DECISIONS
全カットの KV に 3D プリビズを用意する(2026-10-06)
全 KV の 3D プリビズを作り、花Bの根元を土手上の同じ位置にそろえ、株・蕾・開花の寸法を全カットで共通にした。
BGM と効果音の制作ツールを差し替える(2026-10-30)
採用: BGM は SunoAI、効果音は Adobe Firefly
不採用: ElevenLabs(BGM・効果音)
理由(制作者の言葉): 「ElevenlabsでつくってたBGMと効果音は、映画での利用が明示的に許可されてないので、以下に修正しました。」
効果音を絞る
開花音(59.2 秒)、POLLY-7 の単眼の点灯音(84.7 秒)、ヒグラシ(84.9 秒〜最後)を配置した。冒頭のグリッパー音は試聴したうえで制作者の判断で外した。
6. PRODUCTION PROCESS
(応募文章より)
1. 企画・脚本: 物語・脚本・カット割りを Claude Code と対話しながら作者が考えた。台詞の推敲、カットごとの秒数の計算、制作記録の管理も Claude Code で行った。
2. キャラクター・美術: 少女とドローン、2 種類の花のデザインを画像生成 AI で作った。採用した案を固定デザインとし、正面・背面・側面の資料で全カットの見た目をそろえた。
3. 背景の 3D 空間: 畑と土手の画像から World Labs Marble で 3D の World を作り、その中にカメラを置いて各カットの画角で背景の静止画を撮った。
4. キービジュアル: 自作の 3D プリビズ(Three.js)で構図を決めた。Marble の背景の静止画、プリビズの参照画像、固定デザインを参考に、画像生成 AI で各カットの開始・終了フレームを作った。
5. 動画生成: キービジュアルを元に Seedance 2.0 Mini / 2.5 で各カットの動画を作った。破綻は Seedance 2.5 の動画編集と Runway Aleph 2.0 で修正し、Topaz で高画質化した。
6. 台詞の音声は Gemini TTS で作った。
7. 音楽・効果音: BGM は SunoAI、効果音は Adobe Firefly で作った。
8. 編集: Claude Code に指示して DaVinci Resolve 用のタイムラインを作成・更新し、カットの並び・字幕・音声の位置を調整した。
記録上の数字: KV の生成 113 枚。
7. CHALLENGES & SOLUTIONS
音楽・効果音の利用条件
ElevenLabs で作った BGM と効果音は、映画での利用が明示的に許可されていなかった。BGM を SunoAI、効果音を Adobe Firefly で作り直した(制作者の言葉による)。
8. FINAL FILM
完成映像(89.5 秒)
9. CREDITS
制作: senka -1000華-(企画・脚本・ディレクション・編集ほか全工程)
制作の統括: Claude Code
背景の 3D 空間: World Labs Marble
3D プリビズ: Three.js(自作)
画像生成: ChatGPT Images(Codex CLI 内蔵 image_gen)、Seedream 5.0 Pro、Nano Banana 2(AZ8 経由)
§4 に載せた KV の一部(002・004)の画像生成: Lovart
動画生成: Seedance 2.0 Mini、Seedance 2.5(AZ8 経由)
動画の修正: Runway Aleph 2.0
高画質化: Topaz(AZ8 経由)
台詞の音声: Google Gemini TTS
BGM: SunoAI
効果音: Adobe Firefly
編集: DaVinci Resolve
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